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December 05, 2009

「428」4巻発売

「428」の4巻が無事に発売され、今年の大きな仕事が一つ片付きました。

実は初めはキャラクターごとにまとめて、書き下ろしを袋とじでつけるという構想でした(しかも、全5巻予定)。
というのも、あまりにゲームと読んだ感じが似てしまうのでは、という危惧があったからです。

構想はこんな感じ。

■1巻 亜智編
内容・ゲーム通りに最後まで。
袋とじ・ひとみ編(後日談)

■2巻 御法川編
内容・ゲーム通りに最後まで。
袋とじ・御法川編(後日談)

■3巻 大沢編
内容・ゲーム通りに最後まで(車で研究所に向かうところまで)。
袋とじ・田中編(愛との関係や事件の関与について)

■4巻 加納編
内容・ゲーム通りに最後まで。
袋とじ・建野編とジャック編(ゲーム内容に書き足し)

■5巻 タマ編・マリア編
内容・エピローグまで。
袋とじ・アルファルド編(内容・基本設定と作戦の詳細な解説)

これで亜智編まで書いてたのですが……。
書き足し部分が増えすぎてしまってスケジュール的に厳しいのと、ゲームのように進行しないと話がわかりにくくなってしまうため、結局、この構想はボツに。
袋とじも中止になりました(アンコール編は袋とじにしようという案もあったんですけどね)。

それで迷天使編とアンコール編を加えて、ゲームのシナリオを完全版にするという方向を目指しました。
アンコール編での亜智とひとみのくだりは、ゲームでも使おうと思っていたシーンです。

ゲームをプレーして、なおかつ小説版を4巻通して読んでくれた方…
最後までお付き合いいただき、ほんとうにありがとうございました。
そんなみなさんの思いに応えたいという気持ちでアンコール編を書きました。
気に入ってくれれば幸いです。


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Comments

アンコール編って何ですか?初耳なんですけど
迷天使編だけなら小説はいいかなって思ってたのに
アンコール編の内容次第では買わないといけなくなるかも
袋とじの内容も出来れば読みたかったです(特に田中編とアルファルド)
売り上げが良かったら別冊で出すとかいう希望はありますか?

Posted by: ヒロ | December 08, 2009 at 06:28 PM

ヒロさんへ

アンコール編は迷天使編のラストに主要キャラクターの後日談を加えたものです。

まぁ、アンコール編だけ読んでも雰囲気はわかるかもしれませんが…
アンコール編は迷天使編と関係が深くて、その上で428の物語を締めるようなものになっています。ですので、迷天使編の話(ゲーム版とはかなり違う)がわからないと、満足感が得られないかも。
1巻からまとめて読めば、428の完全版になっているという意味がわかると思います。

428はこれで書き切ったと思っているので、田中編やアルファルド編に関してはもうないかと。

ただ、田中に関しては、みなさんが想像できる範囲の話の予定でしたし、アルファルド編はアニメでも展開しているなので、あえて書く必要もないとも考えました。
どうしても必要なら今回の小説版でも入れてましたし。
実際、必要だと思った建野の杖の理由や、アルファルドの素性に関しては、4巻で少し触れています。
みなさんがゲームをやった上で気になっていた部分は、ほとんど小説の中で消化したと思っています。

Posted by: 北島行徳 | December 08, 2009 at 10:50 PM

通して読み終え、いの一番に感じたのは、

「あ〜、これは北島先生の小説だわぁ☆」

……ということ。

ゲームと同じストーリーなのに、別作品のような心地良さがありました。

たぶん「迷天使編」の存在が小説版にさらなる新鮮味を与えてくれたからだと思います。

当初はゲームをプレイした人へのサービスシナリオ…と読んでいましたが、読み終えると、最も読者の側に近いスタンスの物語のように感じました。

「迷天使編」から「アンコール」への流れ……そこから生まれる余韻……この『余韻』こそが まさに【北島節】で、時には次の展開が待ちきれなくなる程の「引き」となり、時には読み終えた者の顔をほころばせ シミジミとさせる『北島マジック』なのであります。

ゲームのシステムと重なる文章で締めくくられていましたが、あの言葉は、北島先生の人生観からくる一文のように思えてなりませんでした。


「エピローグ」…ではなく、『アンコール』。そうなんですよ、締めの章は「アンコール」というタイトル以外 該当しないんですわ。タイトなスケジュールの中、ここまで一言一言を吟味して積み重ねた作品は驚異としか言いようがありません。贅肉のないコンパクトな文章で、ここまで説得力を生み出せるのは「選ばれた一言」で構築された描写の作品だからなのでしょう。


登場人物がそれぞれの立場で一生懸命 生きている……その心の描写が 小説版では より踏み込んだ内容になっていて、ゲーム以上に感情移入が出来たのも素敵でした。変な行動をとるキャラでも、当人は いたって真剣……この不思議なシリアスさが、いい感じで「笑わせたり、ホロリとさせたり」する読後感に繋がっている気がします。


『あやとり』のくだりは一番好きなシーンでした。なによりも「綺麗」だし画が浮かぶ……色まで見えるような……。あやとり一つで「世界」や『428』そのものを象徴させる演出力には、思わず「北島先生……スゲェ……」と鼻息が荒くなるほど興奮しました。


ワクワクしなから一冊一冊を読み、とても気持ちいい読後感で本をパタンと閉じる事ができる…………これが「エンターテイメント」なんですね……ホントに凄いや。


とにもかくにも、『428』の長い道のり、お疲れ様でした。

そして、楽しく心地好い時間を与えてくれて、ありがとうございました!

これでまた次回作へのハードルがグンと上がってしまいましたが、北島先生なら その期待に答えてくれると信じています。

続報、ワクワクして待っています。


お疲れ様でした☆

(追)
ネタバレを回避しつつ感想を書いたつもりですが、内容に問題があったら削除して下さい。

Posted by: 櫛引圭太 | December 21, 2009 at 01:12 PM

櫛引圭太さんへ

最後まで付き合ってくれて感謝です。

もう少し締め切りに余裕があれば、もっと推敲できたのにと思うのですが。
限られた時間の中では、ベストの選択ができたかな、と。
アンコール編の最後だけは何度も書き直しましたけど(笑

基本的に話の流れは一緒なので、
「迷天使編」
「マリアとカナンの出会い」
「アンコール編」
といった書き下ろしの部分は書いていても楽しかったです。

次回作もたくさん仕込んであるので、もう少し待っていてください。

Posted by: 北島行徳 | December 22, 2009 at 12:48 PM

今日発売のファミ通にチュンソフト制作の新作ソフト
トリックロジックが載ってました。
7人の作家とチュンソフトが送る極上のミステリー
と書いてあったので北島さんも参加してると思ったら参加してなくて少し残念でした

Posted by: ヒロ | February 04, 2010 at 07:08 PM

ヒロさんへ

もうすぐいろいろと発表できるのでお待ちください。

驚くような大きなタイトルもあるのでお楽しみに。

Posted by: 北島行徳 | February 05, 2010 at 10:52 PM

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